第68回岸田國士戯曲賞
最終候補作ノミネート

−ほら、もうずっとそこにいる。


果てとチーク第六回本公演

『くらいところからくるばけものは
あかるくてみえない』

作・演出 升味加耀

-ほら、もうずっとそこにいる。


「ねえ、神さまに会おうよ。」

ある日突然、一緒に神さまを探した親友が消えた。

暗い秘密を抱えたまま、私は母になっていた。


まばゆい信仰に分断され、
くらやみで​うごめくわたしたちの物語。

果てとチークの第六回となる本公演は、
宗教という体系における男女の役割の不均衡、
そしてミソジニー(女性嫌悪)・ミサンドリー(男性嫌悪)をテーマに、
一つの宗教団体とその周辺の人々を描く物語。
閉鎖的なコミュニティの中で起こりがちな、
カルト化や洗脳、また多様なハラスメントを率直に描き出し、
現代社会に蔓延る“格差”や“見えない暴力”に鋭く切り込みます。
どうしたら他者と適切な距離を持ち、
認め合いながら存在することができるのか。

また、集団に属する人間が、
同化の暴走を始めないために必要なこととはいったい何なのか。
軽快な会話劇をベースとしながらも、
異様な世界に巻き込まれていく人々を描く緊張感のある舞台をお届けします。

主宰・升味からの長いお手紙
参考文献

終演に寄せて

旧母恵会・現ヒラヤマ大地の恵み会についての裏設定資料

色々考えていた裏設定メモです。


​2023年8月18日(金)  27日(日)
​アトリエ春風舎
東京都板橋区向原2丁目22−17 すぺいすしょう向原


出演(五十音順)

上野哲太郎 
川隅奈保子(青年団) 
川村瑞樹 
函波窓(ヒノカサの虜)
佐藤英征 
鈴木彩乃(劇団晴天)
林ちゑ(青年団) 
福井夏(柿喰う客)


STAFF

ドラマターグ| 綾門優季(青年団リンク キュイ)
舞台監督|大石晟雄(劇団晴天)、青木望華
音響|櫻内憧海(お布団)
照明|緒方稔記(黒猿)
舞台美術|いとうすずらん
宣伝美術|酒井まりあ
宣伝イラスト|LITTLE RED BOY
制作|田中遥、半澤裕彦
制作協力|寺垣沙織
当日運営|類家アキヒコ(劇団カツコ)
演出助手|夏榠リョウ(株式会社宍戸錠事務所)、廣川千紘
撮影・編集・配信|まがたまCinema
配信音声協力|おにぎり海人(かまどキッチン)
企画制作・主催|果てとチーク

​助成:公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京